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Gnuplotでグラフ作成

目次

エラーバー

(1) 誤差が上下対称の場合

実験値をプロットする場合には, その誤差やバラツキを表示するためにエラーバーを 用います. それは次のようにしてプロットします.

修正後のスクリプトファイルの重要点は次の箇所です.
plot     'sample5.dat' using 1:2:3 with yerrorbars pt 6
つまり
using (Xの値):(Yの値):(Y値のエラーバー範囲) with errorbars となります. そして「pt 6」は前にwith pointsで説明した プロット点の番号(種類)です.

データファイル(sample3.dat)は次のようになっていて, 1列目に横軸(X), 2列目に縦軸(Y), 3列目に誤差(±値)が入力されているとします.

#X        Y     err of Y 
1.3      2.33   0.5
2.00     4.55   0.9
3.31     7.78   0.5
4.03     8.51   0.4
5.70    12.70   0.5
6.20    12.40   1.3
7.00    14.30   1.5
8.00    15.90   1.8
9.20    18.90   1.5
10.00   19.20   2.0

このスクリプトを実行させた結果は
errorbar for x11
のようになります. きれいにエラーバーが表示されていますね.


誤差が5%(1/20)と一定の割合の場合には, 次のようにします. この場合データは1列(X)と2列(Y)だけで良いです.
plot 'sample5.dat' using 1:2:($2/20) with yerrorbars

(2) 誤差が上下非対称の場合

複数回の測定を行い, 測定点の平均値をプロット点, 最大値と最小値をエラーバー表記したい場合もあります. そのときには次のようなデータを用意します.

データファイルの例
#X       Y     Y min.    max. 
1.3     2.33     2.12    2.52 
2.00    4.55     4.00    5.03
3.31    7.78     7.12    7.93
4.03    8.51     8.40    8.91
5.70    12.7    10.91   12.88
6.20    12.40   11.12   13.21
7.00    14.30   13.49   15.20
8.00    15.90   14.88   16.43
9.20    18.90   17.11   19.99
10.00   19.20   18.18   22.50

そして, usingに次のような4つの値を指定すればよいです.
using (Xの値):(Yの値):(Yの最小値):(Yの最大値)

plot 'class6.dat' using 1:2:3:4 with yerrorbars

(3) その他の誤差表記

上記の他にも, with xerrorbars, with xyerrorbars, などがあります. 各々でusingの指定が異なります. ここでは説明しませんので, 使用するときにはマニュアル等(p.80)で調べてください.
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Ken-ichi Yamamoto
e-mail: [email protected]