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UNIX基本コマンド

Raspberry-Piを念頭にごく初歩的な動かし方を説明します.

Windowsを用いて練習したい場合には, gnupackをインストールして, Cygwinを使ってください.

ここでは, 次の次項についてごく初歩的な内容を記します.


ファイル操作

PC-UNIXにさせたい動作と, Terminal上で命令の対応を以下に示します。 命令後に書かれた ハイフン(-)とアルファベットを「スイッチ」といい, 動作をアレンジすることができます。

ワイルドカード

条件に合う(マッチする)ファイルのみを見つけたい時に, ワイルドカードを知っておくと便利です。ワイルドカードには次のものがあります。 例えば、数字で始まるファイルを調べたいとき,
ls [0-9]* 
と入力すると、「1.txt」 「5abc.dat」 「12345hoge.dat」 「7hoge7」 などのファイルが対応します。

名前にabcを含むファイルを探したい時には

ls *abc* 
のように入力します.

ファイル名の拡張子(.より後ろの文字列)が「.txt」のファイルを調べたいときは

ls  *.txt 
のように入力します。

(注意) 「rm *」のようなコマンドは大変危険です。現在いるディレクトリにあるファイルを全て消去してしまいます。 そして消えたファイルは復活させることは出来ません。 「rm」(消去コマンド)とワイルドカードを組み合わせて使用する際には細心の注意を払って下さい。


ディレクトリ操作


パス(ディレクトリ)

パスはディレクトリ同士の関係を表し, ファイルシステムは樹の中の枝構造となっています。 パスについては次のことを知っておくと良いでしょう。 例えば次のようなディレクトリ構造となっていたとしましょう(例: Raspberry-Pi)。

あなたが「A」のディレクトリにいたとすると, その表記方法は のいずれかとなります。

「A」から「B」へディレクトリを移動する場合には, 相対パスを用いて

cd  ../B
あるいは
cd  ~/work/B
となります。絶対パスを用いると
cd  /home/pi/work/B
と指定することになります。

これらのことは, ファイルのコピー(cp)や移動(mv), 消去(rm)などにも用いることができます。

プログラミングでのincludeファイルの指定時にも出てきますので, よく理解しておいてください。 (実際, 上記の例でincludeディレクトリは複数あり,中のファイルも異なっているので, どちらのディレクトリを指定するかが大問題となります)

検索

特定の条件を満たすファイルを探す方法についていくつか紹介します。

命令(コマンド)に「|」が出てきますが, これはパイプラインと呼ばれ, |より前の処理結果を次の処理に引き渡します。


プロセス管理


参考図書

  1. 山口他監修: 新 The UNIX Super Text 上/下 (改定増補版), 技術評論社, (2003)
  2. 伊藤和人: UNIXハンドブック,秀和システム(2000).
  3. 前田雄一郎, 田谷文彦: FreeBSDコマンドスーパーリファレンス, SoftBank(2001).

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Ken-ichi Yamamoto
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